ふゆから、くるる(愛称:ふゆくる)は、2021年9月にシルキーズプラスより発売されたゲームです。
ふゆくるはSF四季シリーズの最終作で、タイトル通り冬を舞台にしたSF作品になります。
序盤は百合な展開を、中盤以降ではミステリー要素が強くなった物語を楽しめました。
ふゆくるはライター渡辺僚一の四季シリーズ、SF、百合奇人変人なキャラクターが好きな方にオススメです。
今回は『ふゆから、くるる』の感想、ネタバレを紹介していきます。
ネタバレが苦手な方、18歳未満の方はページから離れましょう。
SF四季シリーズ最終作!『ふゆくる』あらすじ紹介!
ふゆくるはSF四季シリーズの最終作で、タイトル通り冬を舞台にしたSF作品になります。
序盤は百合な展開を、中盤以降ではミステリー要素が強くなった物語を楽しめました。
ここでは『ふゆから、くるる』のあらすじを紹介していきます。
渡辺僚一による四季シリーズ最終作。
愛らしいヒロインたちによる謎めいた掛け合いと、女の子同士による百合のような展開。
ヒロインたち同士で仲良くイチャイチャする日々を過ごしていました。外部と
そんなとき、ある事件が起き物語が大きく動き出します。
それは主人公の親友『霜雪しほん』の首無しの胴体が瞑想室で見つかったのです。
前日には、同じ瞑想室、同じ首無し胴体の状態で『月角島ヴィカ』が発見されていました。
殺人鬼のいる学園のため、殺人自体は珍しいものではありません。
しかし問題となるのは、頭部を切断して隠すということ。
死ぬだけなら蘇らせることができますが、頭部が無いと蘇生ができなくなってしまうのです。
頭部は切断されてから48時間以内だったら再接続可能。
主人公は2日以内に頭部を見つけるため、探偵として事件を解決することになるのです。
外部と隔離された学園で生活する父子の少女たち。
少女たちは大人になると同じ時間をかけて赤ちゃんになり、再び大人になるというサイクルを繰り返していました。
そんな学園から卒業するルールは『外部で監視している何者かに天才と判断されること』です。
様々な謎が交錯するなか、主人公は事件を解決することはできるのでしょうか。
『ふゆくる』キャラクター紹介!
ふゆくるは女の子しかいない学園に閉じ込められ、不死の状態で生活をしています。
多彩なで変人なヒロインたちですが、それぞれの可愛さや魅力が描かれていました。
ここでは『ふゆから、くるる』のキャラクターを紹介していきます。
空丘夕陽
名探偵初心者の主人公。
親友の霜雪しほんが殺された事件を解決するため、生まれて初めて名探偵をすることになります。
なぜか学園の生徒にモテモテな女の子で、普段はびくびくしていますが、踏ん切りの良く大胆な行動をすることもありました。
霜雪しほん
主人公の親友で、自己中心的な性格ですがかなりの甘え上手のため、自分の思い通りに物事を進めることができます。
主人公に異常なこだわりを見せていて、いつもラブラブしたがっていました。
主人公が名探偵になるキッカケになった少女で、しほん自身も殺される前に『夕陽に名探偵してよ』と発言しています。
水名とりねこ
名探偵をすることになった主人公の助手を務めることになった少女。
友達思いで裏表がなく決断力があり、人に好かれる性格ですが、うかつな言動をして騒ぎを起こすことも。
えっちなことに興味はありませんでしたが、実は自分でも気づいていないほどの隠れM。
月角島に部員の前で公開凌辱をされますが、その理由は学園の卒業と関係していました。
宇賀島ユカリ
ユカリに出会うために生まれてきた。
死ぬときはユカリに殺されて天国へ行きたい。
クールな見た目な女の子が喘ぐ瞬間。
脳が溶けていくもの。
学園の殺人鬼ですが、殺された人間は蘇ることができるため、実際は殺人鬼ではありません。
彼女が殺していた理由も卒業が絡んでいるもの。
本当の殺人事件が起き、解決しようとする主人公に助けを求められ、大量の薔薇を肌に刺す殺し方を条件に助言をすることになります。
冒頭でも言いましたが、クールなユカリが攻められる百合プレイは、非常に良いものでした。
星都チエミ
学園の生徒会長で、真面目で厳しい性格の持ち主。
幼児体型なのをコンプレックスに感じているため、他人に指摘されると激怒する。
菊間に対する発言が非常にバイオレンス。
菊間塔子
情報管理室の室長で、副会長的な立場。
会長が異常に愛している。
無意識のうちに会話で他人をコントロールしてしまう癖を持っています。
会長との掛け合いは至高のもの。
冬くるで一番ほっこりする2人でした。
熾火澱
いつもおどおどしている小動物的な生徒。
しかし殺人や殺人鬼の話になると急に暴力的になります。
殺人鬼であるユカリに対して、物申したり攻撃にいける貴重な少女。
終盤ではユカリの心心の穴を埋める良いパートナーとなっていましたが、それまでの破天荒っぷりが凄かったです。
月角島ヴィカ
手芸部の部長で、最初に頭部を失った死体となった学園のお姉さま的存在。
手芸部の生徒は卒業して学園から消える事が多いため、現在はヴィカしか在籍していません。
物語に関することで重要なキーワードを多く発言していたキーマン的存在。
BADENDでは毎回ヴィカ以外の生徒が卒業してしまい、最後の生徒として終わりますが、それだけに最後のCGには声が出てしまうものでした。
TRUE√(ネタバレ注意)
ヴィカとしほんの頭部を主人公が探偵として探し始める所から、物語が大きく動き始めました。
そして犯人捜しの先にたどり着いた真相と話がかなり面白かったです。
事件の頭部を持ち去った犯人を捜し始める主人公たち。
手がかりを探すために入ったヴィカの部屋には、あらゆる生徒の写真と謎のアルファベットが振られていました。
そこから次の犠牲者を探し当てたり、事件の動機も明らかになるのです。
事件を起こした理由は『主人公に名探偵となってもらい、男は本当にいるのか?』ということを試すことでした。
そして事件を起こした理由に『卒業』『針』が深く関わっていたのです。
最初の卒業条件は『外部で監視している何者かに天才と判断されること』でした。
しかしこの条件は間違いで、本当は『外の世界は無く卒業は消滅を意味する』ということ。
BADENDでヴィカの言っていた「みんな卒業してしまった」という言葉などの回収が行われた瞬間だったと感じます。
そしてここで針という謎も判明。
ヴィカが最初に言っていた「卒業が近くなると針に興味を持つようになる」というもの。
最初は分からなかったですが、終盤でようやく回収。
かなりぶっ飛んだ内容でしたが、針とは『ふゆくるに登場するキャラクターたちの本当の姿』だったのです。
暗い宇宙を旅して漂う針が今作のヒロインたちで、目的が『人類が存在可能な惑星にたどり着き、針となったヒロインたちの情報から、新しい人類を作り出すこと』でした。
そして卒業と関わってくるのが、針が壊れると卒業(消滅)してしまうということ。
そのため、卒業が近づく生徒は針に興味を示すようになったのです。
卒業を防ぐため、殺人鬼が一度殺すことで針は初期化されて、修復されるということ。
驚きと急激な展開の積み重ねで頭が混乱気味になりつつも、最後はキレイにまとまっており、ヒロインたちの掛け合いとCGに震えが止まらない内容でした。
『ふゆくる』感想紹介!
ふゆくるは序盤の百合でえっちな内容から、中盤以降のSFミステリー要素の両方を楽しめた作品になります。
個性あふれた魅力あるヒロインたちを物語に活かせていた内容となっていました。
ここでは『ふゆから、くるる』の感想を紹介していきます。
四季シリーズの最終作品。
中盤以降による事件の犯人探しと真相からエンディングまでの流れは読後感も良く、素晴らしい作品となっています。
序盤は可愛いヒロインたちによるイチャイチャが見れて幸せだったものの、何をしたいのか分からないところが多かったため、何を見せられているんだろうという不安な気持ちになりました。
事件が起きてからも、主人公の思いついたら即発言という、本当に探偵として大丈夫?と感じるシーンや、殺された親友の事件を解決しようとしているのに「そっかー」の一言で終わったりと、笑ってしまう要素も。
そんな中盤までの流れがあったからこそ、真相が近づくにつれて話にのめり込むようになってきます。
キャラクターたちの掛け合いも非常に良く、菊間と会長、ユカリと熾火、水名とヴィカの組み合わせは非常に良かったです。
水名の攻められてる時のえっちさ。
他の部員にレイプされそうになっていたという話は、ifで実際にシーンがあって欲しかったですね。
最後にチェスをプレイする2人の掛け合いは、とても尊く胸に奥からジーンとくる温かさに包まれます。
終盤に話が行くまではクスっと笑える要素がありつつ、エンディングでは心地の良い読後感を味わえた作品でした。
『ふゆくる』まとめ!
今回は『ふゆから、くるる』の感想、ネタバレを紹介してきました。
四季シリーズの最終作となり、完結した作品。
女の子たちによるイチャイチャと、ミステリー要素を楽しめた作品となっていました。
秋からだいぶ時間経過はしていたものの、このシリーズが完結したことにただただ感謝したいです。
ふゆくるはライター渡辺僚一の四季シリーズ、SF、百合奇人変人なキャラクターが好きな方は、ぜひプレイしてみてください。
プレイした感想を、コメントやTwitterにて待っています。
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