白昼夢の青写真(愛称:白昼夢)は2020年9月にLaplacianから発売されたゲームです。
2020年発売の新作で、絶対にプレイした方が良い作品になります。
白昼夢は記憶と人格の関係性を描いていた物語で、3つの平行世界を進めていき最終章で集約されるSF作品でした。
一本道のシナリオで、前半のシナリオはCASE1~3がランダムで決まり、物語を進めていくのです。
3つのストーリーを読み終えると、今までの話が集約されたCASE0に進めることができ、物語の核心を突いていきます。
2020年の面白い作品をプレイしたい、シナリオゲーが好き、雰囲気の良い作品が好きと言う方にオススメしたい作品です。
今回は『白昼夢の青写真』の感想、ネタバレを紹介していきます。
ネタバレが苦手な方、18歳未満の方はページから離れましょう。
2020年の代表作!『白昼夢の青写真』あらすじ紹介!
白昼夢はランダムで攻略順番が決まるCASE1~3から始ります。
そしてCASE1~3が終わると、CASE0に進める一本道のシナリオです。
ここでは『白昼夢の青写真』のあらすじを紹介していきます。
CASE1
女生徒と教師による不倫の物語。
CASE1の主人公は非常勤講師『有島芳』は、かつて小説家を目指していました。
しかし大学時代に出会ってしまった『波多野秋房』という先輩の筆力、人間力の差を見せつけられ小説家の夢を捨てたのです。
編集者である妻『有島祥子』の侮蔑のまなざしを受けながら平凡な毎日を過ごしていました。
そんなある日、大学時代の教授が他界した告別式で、自身の勤め先である学園の生徒を見つけたのです。
その生徒『波多野凛』は、大学時代に有島から筆を奪った秋房の娘でした。
告別式で出会ったことをキッカケに、有島と凛は言葉を交わすようになります。
凛が有島に「あなたの書く文章を読みたい」という言葉をキッカケに物語が始まるのです。
凛への背徳的な恋心と、冷め切った夫婦関係への諦め、そしてその狭間で有島はもう一度筆を取り、物語を書き始めるのでした。
学生と教師という関係のためひた隠しにしていたものの、どうしても明らかになってしまいます。
2人の運命はどうなるのでしょうか。
CASE2
劇作家と女優の身分を越えた恋物語。
シェイクスピアを題材に、独自の解釈が加わったシナリオ。
ウィリアム・シャイクスピア(愛称:ウィル)は、盲目である父と2人で酒場を経営していました。
ウィルには『完全記憶』という特技を持っていて、店に立って各地から集まる客の話を全て覚えているのです。
そして覚えた話を題材に物語を作り、ロンドンの劇団に販売していました。
売り上げを足しにしても、父を介抱しながらの生活はギリギリ。
大した食事もさせられず、日が経つにつれ父は弱っていくのです。
ウィルは父に食事をさせるため、とある貴族の庭に忍び込んで鹿の肉を盗もうとするも、呆気なく捕まってしまいます。
捕まったウィルの前に現れたのは2人の貴族『オリヴィア』と『スペンサー』でした。
オリヴィアはウィルを奴隷として身請けします。
オリヴィアはウィルが持つ脚本の才能に気付いていた舞台役者だったのです。
しかしこの時代では、女性が舞台に立つことを固く禁じられています。
そのため女であるオリヴィアは、男装して舞台に立っていました。
オリヴィア一座には変わり者の役者しかいません。
劇団の存続が厳しかったオリヴィアはウィルに、「脚本を書き劇団を存続できれば命を助ける」と提案。
ウィルの脚本と配役変更により、劇団がどんどん成果を出していくのと同時に、オリヴィアがウィルに対し徐々にデレてくるのです。
順調だった劇団でしたが、最後の最後にオリヴィアが女である事が判明してしまうのです。
ウィルとオリヴィアは捕まってしまい、切ない別れが訪れたのでした。
身分違いによる2人の恋の結末は、どうなってしまうのでしょうか。
CASE3
不登校の少年と、教育実習生の淡い初恋。
白昼夢の青写真で1番好きな物語でした。
主人公『カンナ』は、ガレージに引きこもっている不登校でした。
亡き母との思い出が詰まったキャンピングカーを自分の部屋にし、生活していたのです。
そんなカンナの元に、教育実習生である『すもも』がガレージへ訪れました。
学校においでと呼びかけられますが、無視をしてすももを追い返します。
その夜キャンピングカーで寝ていたカンナは、懐かしい揺れと温もりを感じ目覚めました。
気がつくとカンナはすももに抱きしめられていて、キャンピングカーは動いているのです。
車を盗まれたことに気付いたカンナは、窃盗犯『梓姫』の目を盗んでアクセルを踏みますが、無免許のため散々暴走した後に停車。
梓姫は「無免許運転したことや面倒事が嫌ならしばらく匿え」と言います。
そしてすももからも「学校に来てくれないなら今日見たこと全部話ちゃう」と言うのです。
年上2人に手綱を握られたカンナの新しい生活が始まるのでした。
2人の出会いはそれぞれの生き方を変えます。
オシャレをして大好きな自分で学校の教壇に立ったすもも。
そしてすももを庇ったカンナに対して恋をした瞬間。
最後はすももとカンナが本当のやりたいことに気付き、お互い再開を祈って別れる事になるのです。
2人は無事に再開することができるのでしょうか。
CASE0
『世凪』と『海斗』2人の為だけの物語。
失われた海斗自身の記憶を追体験することで、世凪との物語を思い出していきます。
海斗と世凪の物語は少年時代から始まりました。
上層・中層・下層という身分社会にて、少年海斗と世凪が出会います。
子供の労働・身分制度などが強いられている下層に住んでいた2人。
海斗の母は病で動くことができず、ずっと労働をしていた海斗でしたが、世凪と出会うことで少しずつ明るくなっていきました。
しかしそんな時に海斗の母が死んでしまうのです。
この頃から少年の海斗は、中層へ住むために研究者になることを決意しました。
そして物語は青年時代へ移ります。
海斗は仮想空間の研究をし、世凪は労働をしつつ2人同棲生活をしていました。
研究を進めていた海斗は念願の中層へ移住が決まりました。
中層への移住が決まり喜ぶ海斗と、渋る世凪に溝が生まれます。
そして世凪が病気だったことも判明するのです。
段々と衰弱していく世凪のため、仮想世界の研究から世凪を外そうとする海斗。
世凪よりも研究を優先するため強行しようとする遊馬。
仮想世界のシステムに組み込まれた世凪が、CASE1~3の夢を接続している人全員に見せることで、自我を取り戻していきます。
しかし世凪は自我を取り戻しましたが、残された時間は少なかったのです。
海斗と世凪はハッピーエンドを迎えることが出来るのでしょうか。
『白昼夢の青写真』キャラクター紹介!
CASE毎に設定やヒロインが変わった白昼夢。
話の雰囲気に合ったヒロインと物語で、魅力が最大限引き出されていました。
ここでは『白昼夢の青写真』のキャラクターと、簡単な√紹介をしていきます。
世凪
自我を失った少女で白昼夢のメインヒロイン。
幼少時代から持っていた能力『イメージの共有』を使い、主人公たちによる仮想世界の研究を手伝うことになった少女。
アルツハイマーを抱えていて、残りの時間が少ないヒロインでした。
そして仮想世界へシステムの1部になります。
CASE0では海斗は仮想世界の中で、世凪と再開しハッピーエンドで良い感じに終わりました。
初めてのシーンでの下着がえっち過ぎたという話を一生してたいですね。
波多野凛
主人公の勤める学園に通う文学少女。
小説家の父である秋房との父子家庭で育ち、彼の印税で生活していました。
CASE1の本編では学生と教師という関係が明らかになり別れてしまいましたが、CASE0クリア後のエピローグでは、再開を果たし幸せになれるエンドで良かったです。
話も面白く、何より凛ちゃんの妖艶さ、年上を手玉に取るような仕草が最高でした。
オリヴィア・ベリー
目と目が合う瞬間、好きだと気付いた女の子。
気の強いオリヴィアが主人公にどんどん落ちていくシナリオが最高で、最後の別れでは胸が苦しくなりました。
CASE2のOPである『冷たい壁の向こうに』ですが、オリヴィアの男装がバレて牢屋に主人公と入るシーン。
壁越しでの掛け合いを思い出し胸が熱くなるもの。
エピローグでは、無事に出戻りをしてウィルと幸せになり良かったなという気持ちです。
桃ノ内すもも
白昼夢最高のヒロイン。
こんな恋愛がしたすぎる。
すももちゃんが好き以外の感情が無いというレベルで可愛かったし、白昼夢の全てと僕は言いたいです。
僕がギャルっぽい女の子も良いなと思い始めたのは、すももと出会ってからと言っても過言ではありません。
OPの『恋するキリギリス』という2020年最高の主題歌。
そして恋するキリギリスのオルゴールverである『No More Tears』というBGMが素晴らしすぎました。
全体的に他√の話よりも明るくて好みだったのと、最後の終わり方もかなり良かったです。
BADに近いお別れをするCASE1と2でした。
しかしCASE3ではカメラマンを目指すカンナ。
そんなカンナを見て、自分の未来へ向かって歩き出すすももが『再会を約束』して分かれるという、綺麗な終わり方をするのです。
エピローグではカメラマンになったカンナにすももが連絡をし、お互いが2年越しに思いを伝え結婚をします。
ところどころで流れるNo More Tearsが涙を誘いました。
本当に最高で1番好きな√だったので、全人類に勧めたいですね。
『白昼夢の青写真』感想紹介!
2020年でもトップ3には入るエロゲだった白昼夢の青写真。
話が良いのはもちろん、BGMや雰囲気も相変わらず素晴らしく、Laplacianの良さが出てた作品でした。
ここでは『白昼夢の青写真』の感想を紹介していきます。
白昼夢の青写真は、僕がLaplacianで好きな要素である『雰囲気の良さ』が最大まで活かされていた作品だと感じました。
話もCASE1~3がBADのような終わり方をし、CASE0で物語を集約させハッピーエンドを迎えたます。
その後CASE1~3それぞれのエピローグで、みんなが幸せになった物語を用意していたのは素晴らしいの一言。
また個人的に好きなシーンでは、CASE1で有島が妻をレイプ?する場面があります。
オマケの回想には無いですが、そのシーンでセーブをするくらいには、めっちゃえっちで最高でした。
そのシーンがあったからこそ逆に少し残念だったのが、CASE2でオリヴィアです。
ウィルのことが好きなオリヴィアが、スペンサーに呼ばれ嫌々身体を捧げるNTRシーンが無かったこと。
これに関しては賛否あるかと思いますが、CASE1で有島が妻を犯すシーンがあるなら、期待したっていいじゃないというのが僕の気持ちです。
特に僕は√順が3→1→2だったので、余計に期待してしまったところがあります。
そこ以外はシナリオ、雰囲気共に出来は素晴らしく、すもも√に関しては2020年プレイした√の中でもトップレベルの話だったと言えるでしょう。
『白昼夢の青写真』まとめ
今回は『白昼夢の青写真』の感想、ネタバレを紹介してきました。
2020年を代表すると言っても過言ではない作品。
シナリオも良く、CGも綺麗、シーンにあったBGM、可愛いヒロインと全てが満足できる作品でした。
まだ未プレイの方は、絶対にプレイしましょう。
プレイされた方は、感想をコメントやTwitterにて待っています。
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