元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋(愛称:元カノ)は、2021年3月にガガガ文庫より刊行された作品です。
元カノは『文学少女シリーズ』でおなじみの『野村美月』による青春モノになります。
すでに終わってしまった恋が、ヒロインの転入により再び動き出しました。
面倒くさい2人による痛くて重い、けれども甘い青春ラブコメが好きな方にオススメしたい作品です。
今回は『元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋』の感想、ネタバレを紹介していきます。
ネタバレ要素含む内容になりますので、苦手な方はページから離れましょう。
鮮烈青春物語!『元カノ』あらすじ紹介!
中学時代恋人同士だった2人が、ヒロインの転校により一方的に別れる事になります。
そんな元カノと高校生になってクラスメイトに。
しかも隣同士になってしまうのです。
ここでは『元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋』のあらすじを紹介していきます。
中学時代に主人公の『小暮理知』は、孤高の美少女『渋谷ないる』と秘密の恋人同士でした。
理知はクラスに1人はいる物静かな性格で、恐竜への情熱がかなり高い少年です。
ないるは、そんな理知に惹かれて一緒に過ごす日々を送っていて、自然とお付き合いをするようになります。
放課後の生物室で甘く濃密な時間を過ごしていましたが、ないるが突然転校し、一方的に別れを告げられるのでした。
そして時間は流れ、高校1年の3学期に転校生がやってきます。
その転校生は中学時代に別れた元カノだったのです。
元カノと同じクラスメイトで隣同士になり、気にしないようにしつつも、高校生となり更に美人になったないるを、意識せずにはいれません。
一方ないるも、理知に冷たい態度を取りつつも、意味深な発言を繰り返したり、学年1チャラいと言われている『相羽遥平』と付き合ったりします。
離れようとするほどよみがえる、苦くて甘い想い。
変わり者な上級生『佐伯冴音子』の策略により、ないると理知は『恐竜の卵』を育てることになり、ますます意識することになります。
理知はみんなと過ごしていくうちに、ないるの本当の気持ちや、失われた日々の真実に触れていくことになるのです。
『元カノ』キャラクター紹介!
【✨PV公開✨】
ガガガ文庫3月新刊
『元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋。』
著:野村美月 イラスト:へちま離れようとするほどによみがえる、まばゆい記憶、苦くて痛くて甘い想い。
なぜきみは、僕に別れを告げたのか――。#元カノ #3月18日発売 pic.twitter.com/8z3nitOr8d
— ガガガ文庫 (@gagaga_bunko) March 12, 2021
物静かな恐竜マニアだった理知の周りは、魅力的なキャラクターに囲まれていて、この作品には誰一人と欠けてはならない存在でした。
ここでは『元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋』のキャラクターを紹介していきます。
渋谷ないる
理知のクラスメイトで元カノな高校1年生。
中学時代に理知と恐竜の話題をすることから、恋人になるも突然別れを告げます。
高校3年生になり転校してきて、元恋人だった理知の隣の席になりました。
理知に対して冷たい態度を取ったり、別の恋人を作ったりするのも、実は『ある理由』からだったのです。
相羽遥平
高校1年生でスポーツ万能なチャラ男。
数多の交際経験があり、どれも長くは続きません。
ないると恋人になることで理知と絡むことになります。
上級生の冴音子とは関係がありそうな雰囲気。
佐伯冴音子
高校2年生で和菓子屋のお嬢様。
謎の多い美少女ですが、理知ないるをくっつけようとします。
その行動の陰には相羽遥平が絡んでいそうな感じでした。
重いけれども甘い青春ラブコメ!『元カノ』感想紹介!!
中学時代に別れた元カノとの再開を果たした主人公の理知。
席も隣同士できまずいなか、元カノは転校してきてすぐに彼氏ができます。
さらに気まずくなる中、物語の後半では、ないるの本当の気持ちが分かるのです。
ここでは『元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋』の感想を紹介していきます。
物語の前半は元恋人同士だった2人のギクシャクした、重い感じの展開が続きました。
元カノないるが遥平と付き合い理知に見せ付けるようなシーンなどで、苦しむ理知は読んでて辛いところがあり、人を選ぶ作品だと感じます。
しかし、物語が進むにつれて、ないるは理知に対して『まだ好意があるのではないか?』と思うような発言などがありました。
中盤から後半にかけて、理知がないるのことで混乱していると、遥平が彼女の真実を明かしてくれます。
ここからは胸が熱く、ないるが今まで理知に取っていた態度の裏側が見えて、ただただ可愛いという気持ちになりました。
あまりの可愛さに涙腺が緩むほどです。
ないるが仕掛けた『罠』の正体を知った後から、本当のラブコメが始まった気がします。
ないるの重すぎる理知への恋心。
その恋心を支援する、遥平と冴音子の2人も良かったですね。
この2人も昔なにかあったような描写がありますが、ほぼ触れられてないので、どこかで描いて欲しいところ。
永い間すれ違い停滞していた2人が、もう一度結ばれたときは青春を感じ、温かな気持ちにさせてくれました。
最初は理知の心情に痛みや重さを感じることがありましたが、後半はかなり甘い青春ラブコメだったと言えるでしょう。
『元カノ』まとめ
今回は『元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋』の感想、ネタバレを紹介してきました。
感想でも書きましたが、前半の重い展開から後半への解放感が堪らない作品です。
痛くて重いを乗り越えた先にある『甘い青春』に打ちのめされたい方は、ぜひ購読しましょう。
僕と同じ気持ちを味わって欲しいですね。
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