乙女とふれあう、ひとつ屋根の下(愛称:乙下)は、2022年4月にensembleSWEETより発売されたゲームです。
乙下は百合小説家の主人公がスランプを脱出するため、女装して寮母となり、ヒロインたちと仲を深めていく作品となっていました。
女子寮に寮母として勤めることになった主人公からバブみが溢れています。
乙下は女装作品、バブみ溢れるキャラクター、キャラゲーよりの抜き作品が好きな方にオススメです。
今回は『乙女とふれあう、ひとつ屋根の下』の感想、ネタバレを紹介していきます。
ネタバレが苦手な方、18歳未満の方はページから離れましょう。
女装+寮母!?『乙下』あらすじ紹介!
百合小説家である主人公が、スランプを打開するため女装して寮母になり、ヒロインたちと関係を深めていく物語。
乙女同士の恋愛を繊細に描写するということで人気を集めつつも、メディアに一切露出がない謎多き作家で今作の主人公『五百雀つむぎ』の正体は『久瀬尚文』という男性でした。
そんな主人公は1年前のとある出来事がキッカケでスランプに陥り、執筆ができていない状態。
以前スランプを脱出した方法である『女装』をしても効果はありません。
そんな時主人公の姉で担当編集でもある『諒香』から、作品作りのインスピレーションを得る手段として、女子寮の管理人を提案されるのです。
とある名門女学園の学生寮が改装工事をすることになっことから、仮設寮の寮母を探しているというもの。
主人公は女装をして寮母として住み込みで働くことになりました。
主人公は『文森菜桜』として、3人の女学生とひとつ屋根の下で暮らすことになるのでした。
『乙下』キャラクター&√紹介!
御津宮深織
社交的で面倒見の良い、成績優秀な生徒会長。
寮母としてやってきた主人公に進んで協力を申し出て仲良くなろうとします。
人当たりは柔らかいですが、内面はかなり情熱的。
主人公が描く小説が好きですが、周りには内緒でいた深織。
本当に真っ直ぐな子で終始その様子が描かれていました。
主人公の作品を好きであることを隠す理由も物語の中盤で語られていましたが、好きであることが暴走してしまうということ。
この深織の性格が常に出ていた物語。
恋人になるまでは自分を隠すことなく話ができる深織に対して、隠し事ばかりしている主人公は申し訳なさを感じます。
そんな主人公が小説のメモ書きをしているところを深織に見られ、勘違いするところから2人の仲は一気に縮まっていきました。
主人公の男バレは、深織が彼のために何かできることはないかと考え、マッサージをすることからバレます。
そこから積極的になる深織。
そんな深織に対し、彼女のことばかり考えるようになり、深織を想う力が原動力となる主人公。
深織も好きという気持ちは抑えれないものの、想いが暴走してすることを恐れ葛藤しますが、お互いが気持ちを告白し恋人になります。
物語の後半では、主人公がスランプになった原因であるファンレターを送ったのが深織であることが判明。
主人公が思い描く結末と、深織の思う結末が違ったことによる葛藤から続きが描けなくなったのです。
しかしそのファンレターが2人を結んだこと。
今回のスランプや寮母として働いたことも深織と笑って話せるような思い出にしたいと語った主人公を見て、心が成長したと感じました。
小説家として復活する主人公を、一番近くで応援したいと言う深織。
エピローグでは、そんな深織がいてくれたからこそ書き上げた読み切り小説を読んで欲しいと主人公が言って終わります。
個人的に3人の√の中では、一番主人公の成長が描かれていて良かったと感じました。
そして主人公のスランプ要因なども描かれていたことから、最後にプレイすることをオススメしたいです。
深織のヲタク気質なところが共感できたし、彼女の真っ直ぐなところがとても可愛くて最高でした。
アニェス・アブリル
生まれも育ちもフランスの、小柄で愛くるしい容姿のお嬢様。
メイドであるエイミの影響もあり、素直で物怖じしない性格。
棒付きキャンディが好きでよく舐めています。
前半の恋人になるまでは、アニェスの過去や恋心を理解するまでが描かれていました。
アニェスの過去は少し暗い展開となっており、少し驚きを感じたもの。
小ちゃいという言葉がNGだったアニェス。
アニェスが物心つく前に母親が他界したことから、父親の愛情が彼女へ移ることに。
父親は小さくて可愛いと褒めたつもりでいましたが、アニェスにとっては小さいから心配をかけてしまっていると勘違い。
そのことから小さいという言葉に敏感になってしまったのです。
誰か側にいてほしい、寂しいのが苦手なアニェスでしたが、そんな彼女に接する時間が多くなってきた主人公。
主人公ともっと仲良くなりたいと言うアニェスに、エイミがアドバイス。
エイミは主人公のことを男と知っている+アニェスの恋心に気付いてることから、彼女へお風呂へいくように仕向家ます。
そこで主人公が男だと知り、お互いが好意を持っていることが分かり恋人へなるのです。
恋人になってからはアニェスが主人公に嫉妬することが増え、とても可愛い一面を見ることが出来ました。
そして元の寮が改装が終わり戻ることになります。
みんなとの賑やかな寮は嬉しいものの、今の主人公たちとの生活が終わることに寂しさを感じるアニェス。
そんな彼女とずっと一緒にいることを約束する主人公。
前半で暗い話が出つつも、彼女の可愛さが出ていて良かった√。
女装バレの流れは3人の中で一番荒さは目立つも、キャンディをたくさん頬張るアニェスがとても可愛く、母性に目覚めてしまうものでした。
門倉伊久乃
学園内ではあまり目立た図、人見知りで口数が少ない文学少女。
パジャマが可愛かったり、よく寝ぼけたりとギャップがかなり多く可愛いの塊。
正直一番話が面白かった√。
女装をしていない男状態の主人公と出会い、仲を深めていく普通の恋愛。
その恋を女装している寮母の主人公に相談するという前半パート。
学園祭でやる劇の台本を書く事になった伊久乃を主人公がお手伝いをしていきます。
手伝いをしていく中で伊久乃の才能を感じ、主人公も自身の作品を頑張ろうという気持ちになっていくのです。
初対面でもなぜか主人公にだけは普通に接することができた伊久乃。
主人公に恋をしたことを寮母である主人公に相談をし告白することを決意。
そんな思い描いた通りになるよう動かしてしまったことに罪悪感が生まれる主人公。
告白をしようとする伊久乃へ、主人公が先に女装をしていたこと、相談に乗り告白するように動かしたズルい男だと伝え、告白するのをやめてもらおうとします。
しかし伊久乃も、主人公が女装して寮母をしていることを薄々感じていた上で相談し、好きであることを知ってから気持ちを伝えたと告白。
恋人になってからは、3ヒロインの中でも伊久乃のえっちさが際立っており、かなりお世話になりました。
将来の目標が最初は決まってなかった伊久乃。
主人公と関係が深くなっていくと、彼女も同じく作家を目指そうという目標ができました。
主人公もスランプを脱出し、伊久乃も作家デビューが間近になって終わりを迎えます。
最後では伊久乃が眼鏡をかけ、ますます彼女の魅力が増えたように感じました。
全体を通して話もしっかりしており、日々変わっていく伊久乃を感じることができた物語となっていて良かったです。
『乙下』感想紹介!
話がコンパクトにしっかりと纏まっていて、ensembleSWEETもこんな作品作れたんだと意外性をみれたものとなっていました。
女装モノの抜きゲーと思ってプレイしてみましたが、思っていた数倍面白い物語で結構満足度の高いもの。
学園モノではなく女子寮の寮母さんというのも新しく、主人公とヒロインが歳の差があるのも楽しめたポイント。
そしてensembleのファンとしても嬉しい要素だったのが、今までの乙女シリーズに出てきた学園や制服が登場したのも「おぉ!」っと声が出たところ。
所々シリアスになりそうな話が出てきても、そこまで重くならずにサラッと空気やテンポを元に戻していたため、ストレス無くプレイ出来ました。
ensembleSWEETの作品では、1番話も良く、ensembleのファンとしても満足度の高い作品となっていて良かったです。
次作も楽しみになりました。
『乙下』まとめ!
今回は『乙女とふれあう、ひとつ屋根の下』の感想、ネタバレを紹介してきました。
ensembleSWEETの意外性を感じることができた作品。
女装モノの抜きゲーとしては勿論、話も纏まっているキャラゲーとしても楽しめ、かなり満足度の高いものとなっていました。
乙下は女装作品、バブみ溢れるキャラクター、キャラゲーよりの抜き作品が好きな方は、ぜひプレイしてみましょう。
プレイされた方は、感想をコメントやTwitterにて待っています。
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