アンレス・テルミナリア(愛称:アンレス)は、2022年3月にWhirlpoolより発売されたゲームです。
アンレスはPieces路線の作品で、Whirlpoolの15周年作品になります。
ヒロインの可愛さはもちろん、シナリオも重視されていて両方を楽しめました。
アンレスは前作のPieces、キャラ萌え、世界観の良い作品、シナリオも良い作品が好きな方にオススメです。
今回は『アンレス・テルミナリア』の感想、ネタバレを紹介していきます。
ネタバレが苦手な方、18歳未満の方はページから離れましょう。
Piecesの流れを汲んだ作品!『アンレス』あらすじ紹介!
神が確かに存在し、少年たちに運命の意味を問う物語。
外の世界から隔離されたように佇んでいた杜ノ宮学園は、サナトリウムとこの世に生きる人々から認識されていました。
杜ノ宮学園には世界中から『ギフト』を宿した少年少女が集められています。
ギフトは日常生活を送る困難な異能であるため、ギフトを研究する組織『ユズリハ機関』が運営する学園があり、そこを拠り所として集まるのでした。
主人公『小早川祈』はギフトの発現により、杜ノ宮学園に招かれた1人です。
主人公が発現したギフトは『自分が決めたひとつのことを除いて、新しい記憶を持ち越せない』というもの。
何をしても翌日に継承できないため、無気力な毎日を主人公は送っていました。
そんな時『御厨恋』が転入生として学園にやってきます。
恋はもうすぐに死んでしまうと言うことから、やり残しが無いように青春や恋愛をしたいということ。
そんな恋にとって主人公は、生きている間は自分のことだけを覚えてもらい、死んだら忘れてもらえるという好都合の人物。
そのため恋は主人公へ積極的に恋人になろうとアタックをします。
恋にグイグイ来られる主人公と、他のヒロインたちは振り回されながら、日常を過ごしていました。
そんなある日、恋のギフトが暴走するのです。
主人公が恋の暴走を抑えボロボロになり、彼女はショックを受けてしまうことに。
そんな恋を、主人公が生きる気力を取り戻すことに成功させます。
記憶がリセットされる主人公と、死を待つヒロインによる物語が始まるのでした。
『アンレス』キャラクター&√紹介!
御厨恋
元子役で芸能活動をしていた、みんなを全力で引っ張り回す行動派な美少女。
杜ノ宮学園に編入してきた2年生。
恋が持つギフトの影響により、遠くないうちに死んでしまうことを確信しており、それを隠すことなく周りに明かしています。
残り少ない人生に悔いを残さないようにするため、僅かな青春を謳歌しようと主人公に恋人になって欲しいと告白をするのです。
恋√はTRUEに直結しているため、個別は最後にプレイするのを推奨します。
彼女の√では、共通で何故か逃れた死の運命から、普通に学園生活を送っていました。
かなり周りの登場人物を巻き込み、いろんな活動をしていきます。
序盤は主人公に猛アタックする様子を楽しめ、ニヤニヤが止まらない展開。
中盤以降では、自身の力で主人公を傷つけてしまうのを恐れ、1人で抱え込んだりと、シリアスな流れになっていきます。
恋のギフトが再発したことから、誰もいない学園の外へ出て、1人で死のうとするのです。
恋の個別はかなり中途半端に終わり、この後の物語はTRUEで描かれることに。
物語を続けてプレイするためにも、最後に個別を選択するのが吉です。
りな
主人公にしか見えない、神出鬼没で無感情な猫のヒロイン。
主人公の部屋にフラッと現れてベッドに潜り込んだり、食料を食べ散らかしたりしています。
他の人間には一切認識することができず、主人公以外に言葉は伝わらず、触れてもぼんやりとした感触でしか伝わりません。
りな自身、認識していることが主人公に懐いていて1番の友達であるということ。
りなの√は中盤まで他ヒロインたちとの友情を育んでいくものでした。
ここの話が非常に好きで、見えないながらもヒロインたちとコミュニケーションを取ろうとするりな。
キャラ萌えが好きな自分にとっては、ここの話を一生やってて欲しいと思えるくらいでした。
猫たちの家が壊されて泣いているりなに、新しい家を作ってあげるヒロインたちのシーンは、とても暖かく感涙するもの。
終盤以降は謎がかなり多く残り、TRUE後に話が見えてくるものでした。
最後は戻ってこれないと思っていたりなが、何故か普通に戻ってきていたこと。
周りの人たちにも、突然認知できるようになったことと、疑問が残る√となっています。
TRUE後に思い返すと、少しは話が分かるものの、考えることが苦手な自分にとっては難解なシナリオの一つでした。
橘シャロン(シャロ)
自信家な魅力的なボディを持つ小悪魔系後輩ヒロイン。
どう考えてもシャロが好き。
自信家で自分のことを天才や可愛いと言いますが、その裏ではかなりの世話焼きで、主人公を助けます。
小悪魔的に主人公を誘惑するも、逆にからかわれて照れる姿に胸を撃ち抜かれました。
シャロの√は、彼女が課せられた使命や運命と主人公への想いへの葛藤が描かれているもの。
個人的に個別では、ヒロインが可愛くてえっちなのを除いても、一番好きな√でした。
恋人になってから、主人公の世話を焼くシャロがとても可愛く、えっちシーンもかなり質が高く満足のいくもの。
シャロとの特別な日を過ごしたいという主人公のサプライズも良かったです。
特にアルバムをプレゼントし、前半の写真と埋まっていない後半を2人で埋めていこうと約束したシーンはジーンときました。
終盤は組織と主人公との葛藤が強く描かれている内容。
主人公の中にいる『イノリ』が元凶だったというシャロ√。
シャロのギフトによりイノリを斬ることで、主人公のギフトが継承されます。
そのためシャロも記憶が1つしか引き継げなくなり、主人公を頼るという終わり方に。
ハッピーエンドとは中々言いにくいものの、話が面白く何よりシャロが可愛くとてもえっちだったので、満足度の高い√でした。
ルチア=ヴァリニャーノ
色々幼いヴァリニャーノ神言教を復活させるために頑張る先輩ヒロイン。
見た目も中身も子供のため拗ねたり甘えたりします。
昔は欧州を中心に勢力は築いていたものの、今では衰退してしまったヴァリニャーノ神言教の教主。
そんなルチアのギフトは『神言』で、神に呼びかけることで、神の力を借り受けることができるという世界最高のもの。
ルチアの√は思っていたよりも重い内容になっていました。
子供の体型だったのはギフトの代償であること。
教祖である父親が信者に操られていたこと。
ルチアは洗脳されていて、神言教のことしか考えれないようにされていたこと。
これらの過去が判明していき、ルチア√の空気がガラッと変わりました。
そんな中でもルチアの心優しさが表現されていて、彼女に対する子供っぽいという最初の気持ちが、段々と減っていきます。(もちろん子供っぽい可愛らしさは所々ありますが)
自らを犠牲にするような誇らしい父親。
彼とも√の最後では再会を果たすことができ、そのシーンでは温かな気持ちになります。
シャロやりな√のような、TRUEをプレイしないと分かりにくいという表現が無かったので、一番プレイしていて話が入ってきやすく、楽しめる√だったと感じました。
TRUE
TRUEは恋√の続きになります。
この√をプレイすると、りなとシャロ√の理解度がより深まるものとなっていました。
恋と祈のギフトがなんだったのかが判明。
恋はすでに死んでおり、主人公のギフトで死ななくなっていたというもの。
TRUEで一番面白かったところは、個人的に主人公と恋を他ヒロインたちが取り戻そうとしていたシーン。
各ヒロインたちの気持ちや行動が、かなり胸にくる内容となっていて、正直ここのシーンが一番涙腺が緩みました。
特にルチアが良い娘すぎて、このゲームをプレイしていてあそこで彼女の評価が上がった人は多いはず。
最後は主人公が恋と再会を果たす終わり方をしますが、こういうエンディングに弱い自分にとっては、先ほどの仲間たちとのやり取り合わせて最高のものでした。
TRUEの評価として、ヒロイン全員が物語に絡んでエンディングを迎えたこと。
メインヒロインとの再会を果たすエンディングという2つが好きなポイント。
『アンレス』感想紹介!
Piecesが好きな人はプレイして楽しめる作品となっています。
ただ個人的にPiecesよりも物語が難解で、理解力の低い自分にとっては、結構難しい内容でもありました。
TRUEをプレイしないと個別で「ん?」と思ったり、何度もバックログで読み返したりと、結構時間がかかってしまったもの。
個別のシリアスな展開になるまでは、かなり好みのキャラゲーで楽しめました。
まみずさんの描かれるえっちシーンは今回も最高のもので、シャロは特にえっちでプレイするのに時間がかかった要因の一つでもあります。
個別の前半はキャラゲーとして、後半はシナリオゲーが好きな人も楽しめる内容。
難しい話は苦手という方は、注意してください。
読後感はとても良いものなので、ぜひプレイして欲しい作品と言えるでしょう。
『アンレス』まとめ!
今回は『アンレス・テルミナリア』の感想、ネタバレを紹介してきました。
前作のPiecesが好きな人はプレイして楽しめる作品。
キャラゲーとしても、シナリオゲーとしても楽しめるため、2022年のぜひプレイして欲しい作品の一つと言えます。
アンレスは前作のPieces、キャラ萌え、世界観の良い作品、シナリオも良い作品が好きな方は、ぜひプレイしましょう。
プレイした感想を、コメントやTwitterにて待っています。
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